
転職したことがない人は、このように考える人が非常に多いのではないでしょうか。
転職する時、失敗した時のリスクを考えることはとても重要です。
ただ、この記事をご覧になられている皆様は失敗することを恐れて転職を先送りにしている人がいるのではないか。
と考えています。
現在の日本の雇用の流動性は極めて低いものと思われますが、今後は変化していくことが想定されます。
私も20台で3回転職をしているのですが、身近に感じることとしては、同じところに留まっている人間(転職経験無し)ほど考え方が凝り固まっており、総合的なビジネスの能力が低いということです。
今後世の中で長く生きていくには、確かに一つのことを極めることも大事ですが、常に変化していくことが大事です。
転職も変化の一つと捉えて、この記事でリスクを回避して頂き、是非素敵なキャリアをつかみ取ってください。
本記事では、
- 大手企業への転職
- 中小企業への転職
- 転職しないこと
それぞれのリスクを概観した上で、自分の適性などを把握する方法を順を追って解説したいと思っています。
contents
転職に失敗したらどうする。失敗談を踏まえてリスクを考察。
【転職先が大手企業の場合・大手企業との適正】30代半ばで大手企業に転職した人が気付かない罠
転職をされる方の中には、大手企業への転職を検討されている方も多いと思います。
・大手企業は安定している。
・大手企業は給与が高く、福利厚生も手厚い。
・今までブラック企業ばかりだったため、長く勤められる会社に勤めたい。
・年齢もそこそこになってきたため少し焦っている。
確かに、大手企業は中小企業と比較すると倒産リスクも少なく、倒産しかかったとしても場合によっては国から助けてもらえる可能性もあります。
ただ、大手企業に就職するということは、リスクも大きいということを忘れてはいけません。
- 業務が細分化されており、社内で思うように異動できず、キャリアを構築することが困難。
- 転職組は出世ルートから外れる可能性が高い。
- 中小企業から転職してくると、社内調整や出世争いの醜い社内政治に入社前とのギャップを感じる。
- 転勤がある場合が多い。又は、僻地勤務になる場合がある。
このように、大企業になればなるほど、間違いなく自分が歯車的な存在になります。
このため、大手企業に転職を考えている人は、目先の金のためなら、ある程度感情を殺せるような人が向いていると思います。
一方で、自分のやりたいことを実現したい、或いは、意思がある人にとっては向いていない転職先であると言えるでしょう。
また、出向・転籍などで望まぬ異動を命じられることもあります。
仕事で順調な成果を出していても、ちょっとした社内政治の影響で、評価されないことも多くあります。
大手企業に転職を希望される方は注意しておきましょう。
自分は30台で転職を経験したことがあるわけではないのですが、周辺の人たちは起業したり、転職したりしています。
転職している人は、ほとんどが大手企業か、少数精鋭のファンドなんかですね。
ある友人のAくんは、某監査法人(財務諸表と呼ばれる企業の決算関連書類をチェックする会社)に転職しました。
給料的には恵まれているものの、仕事内容は鑑定評価書のレビューみたいなつまらん仕事をしているようです。
ところで、私は不動産鑑定士という特殊な職業についています。
鑑定評価書とは、不動産の経済価値を把握するためのレポートです。
企業が保有している不動産の価値を適切に把握するため、不動産鑑定士が鑑定評価書を発行することがあります。
監査法人に勤務する不動産鑑定士は、この財務諸表に記載するための鑑定評価書などのチェックをする仕事をします。
私の周辺の人はみんな依頼者側(ファンド・コンサル・監査法人等)に転職していく人が多いです。
普通の人にはよくわからないと思いますが、経験者である私の立場からすれば、他人が書いた鑑定評価書のレビューなんて、面白くもなんともないんですね。
また、いろんな人に聞いた感じだと、不動産鑑定士ルートで転職した人はやはり大手企業の中で出世ルートからはずれてしまうようです。
出世狙いでの転職はお角違いといったところでしょうか。
大手企業へ転職する方は、その恵まれた給与水準・福利厚生の対価として
- 出世しないこと
- 感情・勤務地・仕事内容の自由を奪われること
これを念頭において転職活動されるとよいかと思います。
また、他の知人で、銀行などに転職した人もいます。
ただ、途中で切られる可能性があるし、環境に向いておらず瞬間的に退職している人もいます。
大企業(転職先企業)との相性がわかっていないのに転職することは大きなリスクを伴うものであると認識しましょう。
【転職先が中小企業の場合・中小企業との適正】転職先が謳っている条件と就労条件が異なる。
転職経験がない方は特に注意して下さい。
常識的に考えると考えられませんが、中小企業を中心として、提示してくる就労条件と大きく異なる条件で雇おうとしてくる企業は世の中には多く存在しています。
労働条件通知書も出してこないような企業は特に危ないと言えるでしょう。
実は私も経験があります。
以前勤務していた企業の話(労働条件通知書は出してきた)ですが、残業代を出すと言っておきながら、例えば、仕事が終わらないのは仕事の速度が遅いからだ!と言って残業代は出さないように仕向ける。
健康診断を受けさせないなどの労働基準法違反を平気で行っていました。
収入も
また、社長に逆らった社員は徹底的に追い詰めて無理やり辞めさせる。という企業でした。
同業界で今も働いている先輩社員は、私が入社する前に辞めさせられています。
ただ、この就労条件の詐欺行為などは簡単に見抜けるものではありません。
転職情報サイトでも、業界によってはややオブラートに包んだような投稿でぼやかされていることが多くあります。
このような情報については、可能であるならば就労経験者等にヒアリングなどで確認しましょう。
ほんの些細な書き込みでも実はその企業の本質的な欠陥の存在を示唆していることがあるからです。
もちろん転職情報サイトを目に穴があくほと確認するのは常識です。
私の場合は、転職先が中小企業、かつ、情報が全くない状態であったため罠にはまってしまいました。
中小企業を検討されている方はこのようなリスクがあるということも認識し、慎重に転職活動を行いましょう。
特に就労条件のうち、給料で嘘をつかれると生活が破綻する可能性もあります。
ただでさえ、転職1年目や中小企業への転職は給料が下落する可能性が高いのにも関わらず、このように就労条件をごまかされた場合の家計へのダメージは計り知れません。
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火の無い所に煙は立たない。転職前に確認すべき転職情報サイト!!!
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業界や職種を超えた転職によって得られたもの
私も全く異なる業界に2年ほど属していたことがあります。
新卒時には不動産業界に属していました。
転職した結果、如何に不動産業界が狂っているかということを学びました。
業界の常識は、世間の非常識。
転職しなければ、気づけなかったでしょう。
知らない間に搾取されているのと同じです。
冒頭にあったように失敗した時のリスクを考えて行動(転職)しない人は、一生の大部分を損して過ごすリスクも同時に負っているということです。
私は転職したことにより、業界ごとに大きく情報の非対称性があり、自分の考えていることが如何に偏っているかということに気づくことができました。
転職はリスク、されど、転職しないこともまたリスクだということです。
私は大企業と中小企業、それぞれ経験し、長所と短所を学ぶことができました。
転職しなければ、現在の就労環境がよいか悪いかを客観的に判断できません。
転職によって得られるものは何も就労条件の改善や、スキルアップだけではないということです。
自分自身の市場価値や、業界ごとの情報の非対称性を把握するには行動するしかないのです。
転職する前に市場価値・適性をリサーチする方法
自分の向き・不向きって客観的にはわかっていない場合も多いと思います。
自分の適性を把握する、やりたいことを見つける。
難しいですよね。
ただ、自分の適性から自分が高い成果を残せる仕事を見つけてしまえば、天職を見つけることができる可能性が高まります。
皆さんはミイダスをご存じですか?
ミイダスはDODAが提供する転職サービスですが、市場価値を具体的な数値等で表す面白いプラットフォームです。
自分の市場価値を具体的に把握する方法ってなかなかないものです。
でも、ミイダスなら、統計データから自分の大体の市場価値を割り出してくれます。
以下の記事で私の診断結果、そしてミイダスの評判や特徴などを分析・解説しています。
ビジネスでは、最も高い成果を発揮するために必要なことを最初に学ぶ必要があります。
最も高い成果を発揮していた人に見られた特徴としては、
- 実践時間が長かった
- 自分の好きなことをやった
- 自分にあっていることをやった
というものがみられます。
自分のことは自分がよくわかっていると考えがちですが、ミイダスを利用して一度自分のことを客観的に見てみるのも面白いと思います。
転職を失敗したくない、失敗した経験がある人は、ミイダスで自分の強みを把握するところから実践されてはいかがでしょうか。
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