
- 不動産投資に有利な資格があるのか。
- 不動産投資に必要な資格があるのか。
- 結局資格があったほうがよいのか。
という点についてお話ししていきたいと思っています。
結論としては、なくてもOK🙆♂️
ただし、あったほうがよい。
そして、あったほうが失敗しにくくなる。
理由として、私自身は不動産鑑定士ですが、地方で独立している不動産鑑定士の先輩には不動産投資と不動産鑑定で独立して自由な時間を楽しんでいる人が複数いるからです。
しっかりと実務経験を積んだ不動産鑑定士ならば、不動産の適正な価値がわかりますし、どの物件に投資すればよいのかがわかります。
そう、鑑定眼を養うことができます。
私自身(30前半)はまだ挑戦していませんが、貯金が貯まればすぐに投資を開始する予定です。
また、私自身、宅地建物取引士や不動産鑑定士、税理士試験資産税科目など保有していますが、来年はホームインスペクションも学習してみようと考えています。
ここで一つ言っておきたいことは
簡単な資格を取るためにだけの学習をすることは無意味だということです。
試験に受かるためだけの勉強でなく、しっかりと実際の仕事などで役立つ知識を身につける必要があります。
関連する知識を網羅的に学習することも重要です。
もちろん不動産鑑定士試験などであれば、体系的に不動産の価値を判断する能力が身につきます。
それは、不動産鑑定士のバイブルである不動産鑑定評価基準という書物自体が不動産の価値判定を行う上での叡智の結晶ともいえるものだからです。
当然マスターすれば不動産投資だけでなく、不動産業全般に活かすことができます。
少し前置きが長くなりましたが、今回は、資格があったほうが有利な理由や、使える資格などについてお話ししていきたいと思っています。
あと、前もって言っておきますが、資格試験には必ずしも合格する必要はないということです。
なぜなら、しっかり頭を使った学びというのは自分の人生の糧となるからです。
もちろん資格を持っている方はそのまま活かせます。
難関資格に合格すれば低収入の方ならば転職で収入を伸ばしながら、種銭を稼ぐことも可能。
不動産投資だけを目的にするのではなく、転職なども視野に入れた上で、資格試験の受験など学びも大切にしていきましょう。
contents
不動産投資と資格との関係
ホームインスペクター、1級・2級建築士
不動産投資を行う場合、建物についての知識は最低限は必要です。
リフォーム、建築のこと、建物の状態を判定する上で資格の知識は有効になる部分が多くあります(もちろん不動産投資実学が重要ですが)。
また、一級建築士になれば、自分でマンション等建物の点検作業などを行うこともできるでしょう。
ただ、私も過去受験を検討しましたが、建築士試験は受験制限があるのが難点です。
資格の難易度よりも受験制限がネックになっているような気がします。
話がそれましたが、不動産運営にあたっては、エレベーターや消防設備、非常灯、消化器などは定期的な点検などが必要で費用が発生します。
田舎であれば浄化槽(公共下水道がない場合に汚水を処理する設備)管理士などの需要もあるのではないでしょうか。
浄化槽の管理費用も結構かかります。
作業内容に対して割とコストがかかるイメージです。
自分で資格を持ち、点検作業などコストがかかる部分を自分でやることで節約することもできます。
1棟目の案件など、出来る限り費用を抑えたい方にとっては、資格があると大きなアドバンテージになります。
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【不動産投資】リノベーションによる不動産経営
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原価法について【不動産鑑定士試験学習講座第2回】
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カラーコーディネーター
これは意外と思われる方が多いのではないでしょうか。
ただ、建物に住むに当たって建物内部の明るさや家具、カーテン、フロアリングなどの色合いは重要です。
人は人間を見た目で判断していますが、不動産についても同様です。
その物件に入居するか否かは、初対面の印象、外見でほとんど決まってしまいます。
したがって、建物内装のデザインなどは入居率に大きな影響を与えます。
また、レオパレスなどは家具付きの部屋を提供していますが、これが差別化になっています。
カラーコーディネートと併せて家具付きの部屋なんかも試験的に導入してみるのはいいかもしれません。
特に近年、ものを持たずに放浪するような生活をする人も増えています。
完全家具・家電付き物件を提供してみるのも面白いかもしれません。
宅地建物取引士
昔は宅建主任者と呼ばれていました。
現在では宅地建物取引士として士業の仲間入りです。
宅地建物取引士については、あまりなくても問題ないかと思っています。
不動産の基本的な知識は学べるものの、そこまで必要かと言われると微妙なところです。
ただ、不動産業を行いながら、不動産投資を行うという人もいらっしゃるかと思いますが、このような人にとっては必須の資格です。
相乗効果も大きいと思います。
自分で入居付けして、コストを削減できますし、空室を無くすこともできます。
不動産鑑定士
はっきりいって不要です。
難易度が低下したと言っても、まだまだ難関の部類には入ります。
これを受験するくらいなら、学習費用を投資の種銭にしたほうがよいのではないかと思っています。
ただ、不動産鑑定士は一応不動産関連の最高位資格という位置づけになっています。
融資を受ける上で有利になる可能性が高いです。
また、不動産投資家の初心者が犯すようなミスは不動産鑑定士はやりません。
不動産投資家として収入が厳しい時も、実務経験を積んだ不動産鑑定士ならば、不動産鑑定評価で一定の金額を稼ぎながら不動産投資を行うこともできます。
公的な評価の収入は僅かですが、一定の安定的収益を得ることができます。
まだ難関資格として、価値は残存していると考えるべきです。
結局資格は必要?
繰り返しになりますが、基本的に不動産投資に当たって資格は不要と考えます。
ただ、不動産投資家は常に試行錯誤して物件を運営していきます。
その過程で不動産に関する広範な知識というのは必ず役に立つものです。
やはり資格はあるならあるにこしたことはないです。
不動産投資やリフォームの学習と併せて余力があれば資格の勉強をすることをお勧めします。
その後の人生にマイナスの影響はなく、自分の人生を豊かにする源泉となるでしょう。
ただ、不動産鑑定士試験や、一級建築士試験などのあまりに難しい試験はやはり一般の方にはお勧めしません。
やらなければならない本当の仕事や作業に大きな影響を与える可能性が高いからです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
不動産は土地、建物、税金など問題が多岐にわたっており、運用するに当たっては包括的な知識が必要不可欠です。
不動産投資の学習だけでなく、資格試験の学習も含め、周辺知識の拡充を図ることで、投資リスクを低減することができるでしょう。
私も今現在さらなる高みを目指して努力を積み重ねています。
このブログを読んで下さっている皆様もぜひ一緒に頑張っていきましょう。