仕事から逃げたいけど、やめた後のことを考えると踏ん切りがつかない。
他にいい仕事もないし、やりたいこともない。
でも、とにかく仕事がつらい。
働いている人の誰もが一度は考えたことがあることかもしれません。
私は、当初東証一部上場企業の不動産仲介会社に就職しました。
しかし、わずか1年半後、その会社を辞めてしまいました。
当時は10年以上前だったので、昭和の時代の価値観が残っていました。
具体的には、3年以内に辞める奴はダメ人間だと烙印を押されたような気分になりました。
両親からは責められませんでした。
が、親戚からは冷たい目で見られました。
自分の人格・人間性が否定された気持ちになりました。
でも、仕事から本当に逃げたいと思ったら逃げたほうがいいんです。
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仕事から逃げたいと思ったら逃げたほうが良いたった一つの理由
自分が不動産営業を辞めた時
自分は入社して1年半で新卒で入社した不動産仲介営業会社を退職しました。
理由はポジティブなものばかりではありませんでした。
- 契約を取ってくると、何もやっていない上司に手数料をすべて取られる。
- 先輩社員に顧客リストを机から盗まれる。
- 自分でとってきた顧客の担当を意味もなく変えられる。
- パワハラだらけで、一挙手一投足を詰められる。
- 飲み会では先輩社員全員から何の理由もなく罵声を浴びる。
- 休みは週1日、1日15時間労働。
上のようなことがランダムで毎日繰り返される日々が続きました。
今思うとよく生きていたなと思います。
当時自分は最初務めた会社に勤めあげるという気持ちで入社したため、辞めた時は、少し悔しいような、情けないような寂しい気持ちにもなりました。
不動産仲介のやり方を理解できたこと、不動産鑑定士資格を受験するという目的も退職理由にありましたが、結果的に辞めてよかったと思っています。
辞めてよかった理由は、
- 上記のような出来事が普通ではないということが認識できたこと。
- 死ぬ前に異常な環境から抜け出せたこと。
- 今の自分があること。
まとめると、辞めて後悔していることなど一つもないからです。
会社の同期もたくさん辞めました。
A君の話
私の勤務していた会社は、宅地建物取引士の資格を会社で取得することを推奨しているような企業でした。
ところが、A君は宅地建物取引士の試験に落ちてしまいました。
また、契約を取ることもできず、なかなか会社の中でも辛い立ち位置にありました。
その後、結局直ぐに会社を辞めてしまったのですが、現在では公務員として、ゆったり、まったりと暮らしています。
それぞれの仕事を経験した彼の話からすれば、不動産売買のような難しい仕事はできなくても、全然問題ないとのこと。
仕事には得手不得手があります。
また、仕事の難易度は、会社・職種により異なりますし、その人の適性によっても上下するものです。
Aさんの話
同期のAさんは、大きな営業所に勤務していました。
会社の中で詰められる結果、精神を病んでいきました。
詰められた結果、顧客に対して不遜な態度をとってしまったりして、自己嫌悪に陥るなどかなり精神的にきつい日々を過ごしていたようです。
しかし、そんな彼女も現在では某エネルギー関連企業にてゆったり、まったりと暮らしています。
会社で死ぬほど悩んでいることなんて、学校のいじめと同じです。
当人は、それがすべてと思い込んでしまいますが、人生全体から見れば大したことでもないです。
因みに私の会社では、同期が200人ほどいましたが、私が辞める前に100人以上辞めています。
でも、その後の人生が下り坂という話は全く聞きません。
仕事を辞めてどうなったか。
自分自身も現在、幸せに暮らしています。
辞めて悪かったことなど一つもありませんでした。
その後の就職も努力次第でいくらでもカバーできました。
逆に会社を辞めなかったらどうなったかと思うとぞっとします。
仕事から逃げるよりもダメなこと
体や精神を壊すまで仕事を続ける。
大切な大切なまつり
まつりはおばあちゃんになるまで幸せに生きるはずだったでしょ
私が先に死ぬはずだったでしょ
神様がいるなら助けて欲しかった
ねぇまつり
母さんは強くなんてないよ
まつりがいたから強くなれたんだよ
まつりを失ってどうやって生きたらいいのかわからないよ
まつりに会いたいよ https://t.co/iTjQEdrtkW— 高橋 幸美 (@yuki843003) January 20, 2020
皆さんも記憶に新しい、電通の自殺事件。
親御さんはどんな気持ちか。
あなたも人の子である以上、必ず生んでくれた両親がいます。
もちろん、両親が死んでしまっている人もいるでしょう。
でも、あなたが死んでしまうと、悲しい気持ちになる人は必ずいます。
その人のことを考えて今を一生懸命生きていく必要があるのです。
精神を壊すと、頭で物事を考えられなくなります。
結果、自殺という悲しい結果をもたらしてしまうことにもつながりかねません。
こんな状態になるまで続けるなら仕事などさっさと辞めてしまったほうがいいです。
海外に住むと「労働者は、怠け者ばかりだな」と思います。そして日本に戻ると「圧倒的、労働者」が多い。
じゃあ「経済成長」を比べてみると、そこでは「怠け者ばかりの国が、日本よりも成長している」という事実。日本の問題は人口減少とかなので、頑張るより、休みまくるほうが経済成長しそう😌— マナブ@バンコク (@manabubannai) January 18, 2020
日本人の価値観は世界的にみると異常な面もあります。
日本の常識は疑ってみたほうがいいです。
適正のないことを続けて、人生の時間を浪費すること
最近、自分の中で最も大事なことは人生の時間だと強く思うようになりました。
お金はなくなったら、また稼げばいい。
でも、人生の大切な時間をみんなに平等で、一度失ったら戻ってきません。
自分に適性のないことをやるというのは、時間を無駄にしていることと等しいことだと思っています。
自分が好きなことをやる。できないなら、好きなことをやるための方法を考える。
現代は時代が追い風になっていると感じます。
面白いことをやって、それを発信すれば、それがコンテンツになり、収益を生む可能性があります。
自分がうまくいかないことをいきなり他人や環境のせいにするのはよくないですが、一生懸命試行錯誤してもダメだったら、自分に適性があるか疑ってみたほうがいいです。
無駄な時間は命の浪費。
自分に正直に生きて、ストレスのない生活を送ることが大事なんです。
仕事から逃げたあとにやるべきこと
仕事からは逃げてもいいです。
ただ、少しづつ、ゆっくりと自分の人生を見直していくこと、新たな歩みを始めることが大事です。
自分も少しづつ歩みを始めたことで、現在の自分につながっています。
ゆっくり休む。
ゆっくり休みましょう。
休んでいるうちに、徐々に自分の中から、新しい行動をとる気力がわいてきます。
子どもに無理やり宿題をやらせるのは無駄です。
なぜならそこに主体性がないからです。
自分でやろうと思って行動することに最も意味があるものと思っています。
そうなるためには、ゆっくり休んで、自分の体の中からやる気が出るのを待つのもいいものです。
自分探しの旅に出る。
自分が本当にやりたいことってなんだろう。
多くの人は、中年になってもこの答えを見つけることができません。
でも、様々な土地を訪れて、いろんな人と話、その価値観に触れることで自分の意識が変わる瞬間があります。
私の場合は、地元の友達がそうです。
みんな低収入だけど、好きな音楽をやったり、好きな人とかかわる時間を大事にして幸せに生きています。
私は「お金」や「キャリア」などを主軸に活動してきました。
でも、本当に大切なことは、そんなことじゃないということに気づきました。
旅に出るメリットは、自分の価値観を見直すことができるから。
本当に大事なことを見つけることができるから。
仕事が激務で退職した人は実家に戻って、お金を使い旅に出てみてはいかがでしょうか。
きっと新たな気づきを得られるはずです。
自分の適性を知る。
ゆっくり休んで、気力を整え、自分の価値観を知ります。
そして、次にやるべきことは、自分の適性を知ることです。
自分の適性を知ることができるプラットフォームミイダスには
- パーソナル診断
- コンピテンシー診断
という自己分析ツールがあります。
パーソナル診断は、文字通り自分の個性を確認するための診断です。
また、コンピテンシー診断のコンピテンシーとは高い業績・成果につながる行動特性を指します。
コンピテンシー診断では、自分の人生を最も有効に活用し、時間(命)を大切にするためにやるべきことを学ぶことができます。
私の診断結果については、次の記事で公開しています。
-
【転職】失敗談を踏まえてリスクを考察。適性を把握する方法も併せて紹介。
続きを見る
自分のことがよくわからないという人もいるかと思います。
私は、この2つの診断を経て、はっと自分のことで気づかされたことがありました。
診断結果は意外に的を得たものでした。
転職するにしても入社する会社の分析だけでなく、自分の適性や、会社、仕事との適正を十分に考える必要があります。
終わりに
自分は仕事から逃げたいと思って逃げました。
でも、逃げたことによってデメリットなど一つもありませんでした。
自分の人生を決めるのは自分、自分の価値観を客観的に捉えて、自分が何を大切にしたいのか。
何をしているときが幸せなのか。
一度十分に考えてみることも大事なことです。
仕事で余裕がなく、自分の頭で物事を考えられなくなる前に辞めたいなら辞めてしまいましょう。
世の中には、救いの手を差し伸べてくれる人もたくさんいます。