自分が成長できる環境ではない。
周りの人間も特に効率化や改善といった意識を持ち合わせている様子はない。
こんなぬるい仕事をし続ける自分のキャリアにリスクはないのだろうか。
こんな疑問にお答えします。
結論から言うと、現代社会においては、自分の成長につながらない仕事をし続けることは大きなリスクであると断言します。
私は、30代前半のコンサルタントであり常に上昇志向を忘れずに仕事に取り組んできました。
実は、過去・そして現在の自分もあなたと同じよう考えをしてきました。
- 周りの人間は仕事ができないし、成果品のクオリティが低くてイライラする。
- 合理的な仕事の仕方を考えたり、工夫したりすることもない。
あなたはそんな風に考えていませんか。
私が過去、そんな自分を客観視した時に芸能人のヒロミさんの話を思い出しました。
ヒロミさんが長年芸能界を干されていたことをご存じですか?
ヒロミさんも、その仕事に対する暑苦しさが周りの人間にうざがられて干されていたみたいですね。
え?お前休み欲しいの?みたいな感じのことをライフワークバランスを求める若手にいっていたらしいんですよね。
つまり、できる人間は“基準値が高すぎる”ということなんですね。
当然それを他人に強要(強要するまではなくても、空気的に半強制的なムードを作りだす)していれば関係が悪くなるのは当たり前ですよね。
仕事を増やしたり、難易度を高くすんなよ。
とか思われていたのかもしれません。
ただ、変化の激しい現代社会においては、自分を高め続けることは最重要事項になります。
芸能人のヒロミさんと、「属性」も「生きた時代」も全く異なる今の若者とでは事情が異なります。
そこで、自分の経験や考え方をもとにぬるい職場で働き続けるリスクについて理由を深ぼってみたいと思っています。
ぬるい仕事をし続けるリスクについて考えてみた。
現状維持は衰退だから
経営の神と呼ばれる松下幸之助氏(パナソニック創業者)はこのような話を残しています。
人間は変わることに恐れを持ち、変えることに不安を持つ。
しかし、全てのものが刻々と動き、一瞬一瞬にその姿を変えつつあるこの世の中。
「うまくいっているから十分だ。」と考えて現状に安んずることは、即、退歩につながる。
今日より明日、明日よりあさってと、日に新たな改善を心がけたい。
しかも、彼が生きていたのはもう30年も前のことです。
今はさらに恐ろしいスピードで人々を取り巻く社会が変化しています。
私事ですが、今こうしてブログを書いていると、周りの若手の人は本当に素晴らしい記事を多く世の中に供給しており、負けていられないという気持ちにもなります。
また、中学生でも月収7桁を稼ぐ人がいるなど、若い人のパワーってすごいですよね。
そんな中、自分自身が努力を怠ったらどうなるか。
おいていかれるのは確実です。というか、とてもじゃないけど生きていけないし、将来的には食っていけなくなる可能性が極めて高いといえます。
私が勤務していた会社では、数十年間同じ仕事をしているのに、仕事が全くできない先輩や上司がいました。
何故ここまで差が出てしまうのか。
- 若い間に様々なことに挑戦しないと多様なスキルを身に着けることはできないのにも関わらず自己研鑽を怠ってきたこと
- 思考錯誤する脳が作られていないため、成長しないこと
- 老化とともに各種能力(体力・記憶力)が低下していること
- 年を取るたびに変化を恐れるようになり、成長する機会が減少すること
- 時代が変わり、ITスキルなど求められることが増えていること
- その他求められるスキル自体がかわってきていること
団塊の世代など、社会生活を送る人間全員の幸福が一定程度約束された時代ならば結論は異なるものになっていたでしょう。
ただ、今の時代を見ると自己研鑽を行っていない人間の末路は悲惨です。
45歳でリストラされている会社員を見ても明らかではないでしょうか。
マグロは止まったら死んでしまうんです。
これからの人間も同じ。
生きている以上、挑戦し続けないといけない世の中になっています。
ご存じかもしれませんが、日本の社会人の平均学習時間は1日あたり6分らしいですよ。。
だから何年たっても何者にもなれず、老化に勝てなくなっていくわけですね。
環境が人間を作るから
自分の周りの人間が意識の低い人間ばかりだったらどうなるのか。
抜け出さなければ自分も同じような人間になってしまうか、又は、足をひっぱられる可能性が高いでしょう。
周りの人間の5人があなたの平均という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
話は同じ事です。
特に日本の場合は、同調圧力がある会社なども多く、社員は同質化する傾向にあります。
一方、当然周りの人間がレベルの高い人間ばかりであれば自ずと自分も引きずられていきます。
中学生当時、県大会で優勝するような強豪校でバレーボールをやっていた私は、高校でもバレーボール部に所属することになります。
高校は大して部活動が強くはありませんでした。
そして、その高校のバレーボール部での練習を通じて感じたことは、練習の強度、部活生の意識などが圧倒的に異なるということ。
普通の学校でやっていることの3歩先が当たり前という状況になります。
自分の基準値や思考などは周りに引っ張られます。
もちろん環境に負けず、己の努力だけで這い上がることも可能です。
ただ、自分に適した、より良い環境で働くことが近道であることは間違いないと考えています。
人の人生は意外に短いものです。
寄り道をすることも時には必要かもしれません。
ただ、私が言いたいのは
1分たりとも時間を無駄にしてはならない。
ということです。
ロールモデルが不在だから
仕事でも遊びでもなんでもそうですが、基本的に人間は模倣から入り、徐々に成長していきます。
手っ取り早く自分の成長を促すためには、目標となる人間が必要です。
それはメンターであり、ベンチマークにできる人です。
これは私の実体験なのですが、ずっと同じぬるい会社で働いている人は1年~数年で簡単に追い抜くことが可能です。
しかも、基準値が高い人からすれば大した努力をせずに、普通に仕事をしていて勝てるということです。
あなたは周りに張り合いのある人はいますか?
- 簡単には追い抜けないような高い壁となる人。
- 近しい関係にあり、切磋琢磨できる人。
このような人がいる職場で働かなければ、自分の能力を大きく高めることはできません。
仕事がぬるいと感じている人は自分を高めるために環境を変える努力を
これは現在の自分に対しても言いたいことなのですが、
常に自らの能力を高め、失敗を恐れず新しい挑戦をしていく。
これはこれからの世の中において必須の考え方になります。
周りの人にうざがられようが関係ありません。
あなたの取り組み方や姿勢は、昔の日本であれば協調性を欠いた行動だったかもしれません。
ただ、これからの世の中においては特に求められていることです。
自分に適した環境を選択すべく、職場以外の人に会うでもいいし、その他なんでもいいので新しい環境を作るための行動をしてみて下さい。