
ホワイト企業の特徴が知りたい。
ホワイト企業に就職することのデメリットやホワイト企業との適性が知りたい。
ブラック企業で働き、3回の転職を経てホワイト企業に転職した経験がある私がそんな疑問にお答えします。
私は30台前半の会社員なのですが、ブラック企業とホワイト企業にそれぞれ所属した経験があります(それも複数)。
そのため、両者を相対的に比較することでホワイト企業の特徴、どんな人が向いているか?
などの情報をお伝えすることができるのではないかと思っています。
ホワイト企業の特徴
- 働いている社員の意識がブラックではない。
- 有給休暇を気兼ねせずとれる。
- 残業代が分単位で支払われる。そもそも残業がほとんどない。
- 福利厚生が充実している。
ホワイト企業の特徴
働いている社員の意識がブラックではない。
私が最初勤務した不動産業者は1日15時間労働の企業でした。これだけみてもブラック企業ですよね。
ただ、この企業に勤務している上司がよく話していたのは残業自慢、理不尽自慢のオンパレード。
俺たちの頃はもっときつかった。俺なんか○○時間残業したこともある。
理不尽なのが当たり前の価値観で、もちろんその理不尽さを入社してきた人にも強要してきます。
一方、ホワイト企業の場合は全くの正反対。
20時間~30時間程度残業するだけで周りの社員に心配されます笑
とかまあこんな感じですね。
子供じゃないんだから。って思うくらいのレベルの過保護です。
ブラック企業で働く社員は、軒並み社畜根性が染みついている人が多いです。
ホワイト企業で働く社員との意識の差が大きく、価値観が大きく異なっているということが特徴的です。
有給休暇を気兼ねせずとれる。
ブラック企業の場合は、風邪をひくタイミングまで制約されます笑。
と実際に自分は言われたことがあります。
何故なら慢性的に人手不足、かつ、そもそも配置人数が少ないため、一人が仕事を休むと問題が生じるからです。
一方、ホワイト企業の場合は、やや人員配置が過剰気味です。
このため、仕事さえ終わっていれば問題なく長期休暇をとることができます。
私は、2019年の8月などは、10日弱しか出社していません。
他にも10連休クラスの休みが2回ほどありました。
働く時間が短いというのは、会社員として圧倒的なメリットであると思っています。
残業代が分単位で支払われる。そもそも残業がほとんどない。
有給休暇が取り放題なのは、人員配置が過剰気味であるということを話しました。
結果、仕事量も少ないため、残業せずとも仕事は定時で終わります。
もちろんホワイト企業であれば、残業時間について分単位で残業代が払われるというのが普通です。
しかも、ブラック企業と比べて年収も高い場合が多いです。
単位時間当たりの給与が高いという魅力があります。
福利厚生が充実している。
まあ、通勤手当位はさすがに出るでしょうが、ブラック企業の場合は、福利厚生といったものは基本的にはありません。
一方、ホワイト企業の場合は、手厚い家賃手当てに加えて、家族手当等その他の手当て、社食、スポーツジム、会社員専用の保育園の設置等々。
福利厚生だけでみてもブラック企業とホワイト企業では圧倒的な差があります。
圧倒的なホワイト企業グーグルは、お菓子食べ放題、社食無料、ジムにプール、ボーリング場、クリーニング無料などなど、恐ろしいほどの福利厚生を備えた超優良企業です。
ブラック企業から転職出来たらそのあまりの違いに歓喜すること間違いなしです。
ホワイト企業が多い業界と少ない業界
さて、ホワイト企業には良いところがたくさんあるとお伝えしました。
次に、ホワイト企業が多い業界について簡単にまとめてみました。
ホワイト企業が多い業界は次の通りです。
既得権益業界・インフラ系企業
世の中に必要不可欠なサービスを提供している業界ですね。
このような企業は、収益が安定的に入る仕組みが出来上がっていることから特にあくせく働く必要はありません。
結果、穏やかな社風である場合が多く、ホワイト企業である可能性が高いです。
特定の業界・商品で大きなシェアを有しており、かつ、参入障壁が高い企業。
各種伝統的なメーカーなど参入障壁が高い企業についても、ホワイト企業である場合が多いです。
参入障壁の高いメーカーなどの大企業は、ある程度商品が認知されており、ブランドで商品が売れてしまいます。
このような企業も、インフラ系企業に次いで安定性が高く、ホワイト企業である可能性が高いです。
ホワイト企業に所属することのメリット・デメリット
みなさん、ホワイト企業に就職するデメリットなんかあるの?
と思われたかもしれませんが、人によっては純ホワイト企業に向いていない人もいます。
そこで、ホワイト企業へ就職・転職するメリットとデメリットをそれぞれお伝えしたいと考えています。
ホワイト企業に所属することのメリット
ブラック企業の場合、その厳しい労働環境故に、長く勤務することができません。
結果、日本社会では短期で離職することで評価が低下する傾向にあるため、ブラック企業に勤務すれば労働者としての市場価値は低下してしまうでしょう。
一方で、ホワイト企業の場合、長く務めることができること。ホワイト企業自体の評価が市場で高い場合も多いため、その後の転職活動にも有利になります。
会社が潰れない限り勤め続けることができるのもメリットの一つとしてあげられるでしょう。
ホワイト企業に所属することのデメリット
これは、周りのいろいろな人を見てきた感想ですが、実はホワイト企業に所属することによるデメリットもあります。
ホワイト企業は、会社の仕組みや商品が完成されており、独占或いは寡占(市場を数社で独占している状態)状態にあるため、競争がありません。
結果として高い収益率が確保されているわけですが、特に工夫したり競争しなくても勝てる状態のため、努力をしません。結果成長しません。
また、ホワイト企業は一般的に大企業である場合も多く、ゼネラリストが育ちやすい環境にあることから、専門性が身に付きません。
また、インフラ系の会社については、専門的であっても他の市場で通用する汎用的スキルは身に付きにくい傾向にあります。
大企業にありがちな縦社会、業務細分化により、個々人の能力は発揮できない。
個人としての市場価値は、勤務すればするだけ低下してしまうという見えないデメリットも存在しています。
ホワイト企業に向いている人・向いていない人
今まではホワイト企業の特徴や、メリット・デメリットをご紹介してきました。
何故、こんなことを私が知っているのかというと、周りの知人や仕事先の人にホワイト企業勤務者が多くいるからです。
ちなみに皆さん高学歴ですが、年齢を重ねていても、その人のもっている潜在能力を発揮しきれておらず、社内での立ち回り能力ばかりに磨きがかかっているように見えます。
話が少しそれましたが、今までの経験から見た感じで、ホワイト企業に向いている人や、向いていない人についてご紹介したいと思っています。
ホワイト企業に向いている人
ポイント
- 企業勤めに向いている人
- 安定思考の人で野心もなく、のんびり定年まで働きたい人
ホワイト企業では、安定思考、サラリーマン思考があるという人であれば向いているといえるでしょう。
特に仕事にやりがいや、目標を見出さない人。
成長意欲がなく、多くの報酬を得たい。
そのような情熱や野心などがない人にはホワイト企業がぴったりです。
ホワイト企業に向いていない人
ポイント
- 向上心が高い人
- 野心があり、自分の能力に応じた対価を受け取りたい人
- 会社員に向いていない人
ホワイト企業に向いていない人は、そもそもサラリーマンに向いていない可能性が高いです。
このような人は、ホワイト企業に勤務しながらもプログラミングや副業で技術を向上させ、フリーランスなどで生きていく道を模索するほうがよいかもしれません。
まずは自分の適性を把握しよう。
さて、前段までで、ホワイト企業に向いているか、向いていないかなど話をしてきました。
そこで、自分の特徴や適性などを把握できている人は、この部分は読み飛ばしてください。
適正がわからない人は、自分を知るためにミイダスを利用してみましょう。
皆さんはミイダスをご存じですか?
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自分の市場価値を具体的に把握する方法ってなかなかないものです。
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また、適性診断サービスとして
- パーソナル診断
- コンピテンシー診断
という自己分析ツールがあります。
パーソナル診断は、文字通り自分の個性を確認するための診断です。
また、コンピテンシーとは高い業績・成果につながる行動特性を指します。
ミイダスでは、パーソナル診断とコンピテンシー診断も無料で利用可能です。
まず、自分の適性を把握することから始めてみましょう。
ホワイト企業へ転職するために
ホワイト企業は一般的に大企業です。
個人のつてで入社できる企業はほとんどなく、場合によっては新卒しかとらないという企業もあります。
このため、転職を検討するのであれば、転職エージェントに登録することをおすすめします。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ホワイト企業の特徴
- 働いている社員の意識がブラックではない。
- 有給休暇を気兼ねせずとれる。
- 残業代が分単位で支払われる。そもそも残業がほとんどない。
- 福利厚生が充実している。
ホワイト企業って、一見魅力しかないように見えますが、リスクもあります。
是非、自分の適性を十分に把握したうえで、後悔しない就職・転職活動にしましょう。